トウチジャンってどんな調味料?

トウチジャン(豆鼓醤)は、中国料理で使われる調味料の一つで、黒豆を発酵させて作った「豆鼓(トウチ)」に、にんにくや油、調味料を加えてペースト状にしたものです。見た目は黒く、ねっとりとした質感。特徴的な香りと深い旨味があり、四川料理や広東料理では欠かせない存在となっています。

麻婆豆腐、回鍋肉、海鮮炒めなどに使われることが多く、コクと発酵の香りが料理の奥行きを増す役割を担っています。

しかし、日本の一般家庭ではあまりなじみがなく、「レシピに書いてあるけど家にない」「一度使ったきり冷蔵庫の奥で眠っている」という人も少なくありません。

そんなとき、家にある調味料で代用できたら便利ですよね。この記事では、トウチジャンが手元にない時の代用方法を、目的別・料理別に紹介していきます。

トウチジャンの風味と役割を分解して考えよう

代用調味料を探すためには、まずトウチジャンの持つ風味の要素を理解することが重要です。トウチジャンは主に以下のような要素で構成されています:

  • 塩気(醤油や塩分由来)

  • 発酵系の香り(豆鼓特有のコク)

  • にんにくなどの香味

  • 油脂分(炒め物との相性をよくする)

  • 旨味(アミノ酸・グルタミン酸など)

この組み合わせを再現することで、トウチジャンがなくてもかなり近い味わいを家庭で作ることが可能です。

代用①:味噌+にんにく+醤油+ごま油(基本パターン)

もっとも手軽で、家庭にある調味料でできる代用がこちらの組み合わせです。

材料の目安(1食分)

  • 味噌:大さじ1

  • 醤油:小さじ1

  • おろしにんにく:小さじ1/2

  • ごま油(またはサラダ油):小さじ1

これを混ぜて、ペースト状にすればOK。炒め物や煮込み料理のベースとして使えます。味噌は赤味噌や八丁味噌のように濃いタイプの方が、より近い風味になります。

このパターンは、トウチジャンの“コク”と“香味”を再現するのに適しており、麻婆豆腐や肉の味付けにぴったりです。

代用②:甜麺醤+にんにく+豆板醤(パンチのある味に)

甜麺醤(テンメンジャン)は、甘みのある味噌系中華調味料で、これに豆板醤を少し加えることで辛味とコクを補うことができます。

材料の目安

  • 甜麺醤:大さじ1

  • 豆板醤:小さじ1/2〜1(辛さはお好みで)

  • おろしにんにく:小さじ1/2

この組み合わせは、トウチジャンよりも少し甘みが強くなるため、甘辛炒めや回鍋肉系の料理におすすめです。
甜麺醤がない場合は、味噌+みりん+砂糖でも近い味が作れます。

代用③:オイスターソース+にんにく(時短でOK)

「難しいのは抜きで、今すぐなんとかしたい!」というときは、オイスターソースとにんにくだけでもある程度代用が可能です。

材料の目安

  • オイスターソース:大さじ1

  • おろしにんにく:小さじ1/2

トウチジャンの発酵感や独特の香りは出ませんが、旨味とコクの部分だけをシンプルに再現することができます。
炒飯や野菜炒めなど、シンプルな中華風料理にはこれで十分美味しく仕上がります。

代用④:豆鼓(トウチ)があるなら、自作も可能!

もし家に「豆鼓(トウチ)」そのものがある場合は、簡単にトウチジャン風のペーストを自作することができます。

材料例

  • 豆鼓:10g(細かく刻む)

  • にんにく:1片(みじん切り)

  • ごま油:大さじ1

  • 醤油:小さじ1

これを弱火で炒めて、香りが立ったら完成。冷蔵で1週間ほど保存可能なので、まとめて作っておくのもおすすめです。

豆鼓は通販や中華食材店などで購入できます。より本格的な味を目指す方には、ぜひ試してほしい方法です。

トウチジャンを使う料理別・代用アレンジ

麻婆豆腐

→ 味噌+にんにく+醤油+豆板醤+ごま油
→ 甜麺醤+豆板醤(甘みを出したいとき)

回鍋肉

→ 甜麺醤+味噌+にんにく
→ 味噌ベースにオイスターソースを加えてコクアップ

海鮮炒め

→ オイスターソース+にんにく+酒少々
→ ごま油を最後に加えると風味アップ

チャーハン

→ 醤油+オイスターソース+にんにくでOK
→ トウチジャンの代わりにXO醤を使うと高級感が出る

代用時の注意点と風味の調整ポイント

トウチジャンはクセが強い調味料なので、代用品を使う際も「入れすぎ」に注意しましょう。
また、塩分が高めな調味料が多いため、他の調味料とのバランスも大切です。

以下の点を意識すると、代用でも失敗しにくくなります。

  • 味見をこまめにする

  • 少量ずつ加えて調整する

  • 辛さ・甘さは好みに応じて調整

  • 香味野菜(にんにく・しょうが)を足すと奥行きが出る

特に、トウチジャン独特の“発酵の香り”は再現が難しいので、「完全再現」を目指すよりは、「コクと香ばしさを加えるための調味料」として柔軟に考えるのがポイントです。

まとめ:トウチジャンがなくても工夫次第で美味しく再現できる!

トウチジャンは中華料理の味に深みを与える重要な調味料ですが、手元になくても工夫すれば十分代用が可能です。

味噌やにんにく、オイスターソース、甜麺醤など、家庭にある調味料を組み合わせることで、トウチジャンの代わりとして活躍してくれます。

料理に合わせてアレンジしながら、自分なりの「即席トウチジャン風調味料」を作ってみてください。
代用をきっかけに、料理の幅が広がるかもしれません。

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